子育て関連

小谷 信行

小谷 信行こだに のぶゆき|子育て関連

ドクターとゆっくり話そう育児健康塾

松山赤十字病院副院長 小谷信行先生の優しく・楽しく・わかりやすい講義を中心にトークを交えたホットなひと時を一緒に過ごしませんか?
ドコママが毎月取材をさせていただいている松山市子育て支援課主催の育児健康塾をご紹介いたします。

経歴
1949年 鳥取県出身
1975年 岡山大学医学部卒業
1990年 岡山大学小児科講師
1991年 松山赤十字病院小児科 第一部長
2011年 松山赤十字病院 副院長

日本アレルギー学会専門医
日本小児科学会専門医 医学博士
岡山大学医学部医学科臨床教授
愛媛大学医学部臨床教授
愛媛県教育委員会家庭教育推進協議会委員
成育医療センターでの活動
専門/免疫アレルギー、育児学、心身症
松山赤十字病院小児科で、小児科医13名、
カウンセラー5名と共に喘息、アトピー性皮膚炎、心身症、拒食症、被虐待などの子どもたちの治療やサポートに取リ組んでいる。

この達人に相談する

2010.03.01

気管支の弱い子、カゼをひきやすい子

気管支の弱い子、カゼをひきやすい子

 

 ( H21年12月1日 開催の育児健康塾の内容をお知らせします)

 

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 ■風邪の原因

 うちの子いつも鼻水たらしてて...とか、風邪がなかなか治らないの...とか、お医者さんに「喘息ではないけど気管支が弱いですね」と言われる...そんなことをよく聞きます。

 普段健康で、喘息など特別な病気がない子どもでも、年間で4~8回程度は風邪をひきます。

 これは、きょうだいがいるかいないか、集団に入っているかいないか、家族に煙草を吸う人がいるかいないかなど、子どもを取り巻く環境により様々変わってきます。

 きょうだいがいればそれだけ感染の確率も高くなりますし、集団に入れてしばらくの間は何かしら病気をもらってくるのが常です。また、普段から受動喫煙のリスクがある子どもは、どうしても罹患の頻度が高くなる傾向があるようです。

 アトピー性皮膚炎などアレルギーを持っている子は、鼻炎、中耳炎、気管支炎などを起こしやすくなります。また喘息に移行することも多いものです。

 アトピーの子は、皮膚の症状を早いうちに完治、軽減しておくことが、風邪を引きやすい体質にならないための対策になります。また冬場乾燥しすぎると風邪をひきやすいからと、加湿を過剰にすることで、アレルギーの原因となるダニの発生を手伝ってしまい、逆に喘息などが悪化する場合があります。アレルギー性の喘息を持つ人は加湿しすぎは禁物です。

 さらに、慢性疾患のある子、脳性麻痺などで緊張の強い、また逆に弱い子、先天性心疾患、扁桃肥大などがある子も風邪をひきやすいようです。

 また、胃食道逆流などが原因で、むせやすい、飲食した物が鼻に戻りやすい子も要注意です。

 赤ちゃんが授乳中にむせたり、鼻水が出やすいと気になるときは、鼻水でなく母乳が出ている場合もよくあります。鼻だけでなく、耳にも入りますから中耳炎などの原因になる事もあります。

 この場合、母乳を飲ませるときに横抱きにせず、たて抱きの正体位で飲ませることで予防できます。またミルクの場合は、哺乳瓶の吸い口の穴が大きすぎても小さすぎてもむせる原因となる事があるので、丁度よい大きさを選びましょう。胃食道逆流という症状は2歳くらいまでの子どもに見られますので注意したいものです。

 

 

 

■咳喘息

 最近聞かれるようになったのが、この〝咳喘息〟と言われる症状です。

 湿った咳が出て、ひどく咳き込みしんどそうな症状です。特に夜から明け方にひどく、眠れない日が続くとかわいそうになります。症状が咳なので風邪と思って風邪薬を処方してもらっても、治らないので困ります。

 この特徴としては先にも触れましたが、夜から明け方の症状が多いこと、煙草や線香、花火などの煙を吸い込んだ時、暖かい部屋から急に寒いところにでると咳き込むといった温度差、また、ほこりや、ウィルス感染がきっかけで症状が出ることもあります。

 この症状が出る場合、喘息の薬で処置をすることが大切です。普通の風邪薬では効きません。

 抗アレルギー剤、ホクナリンテープなどの気管支拡張剤、鎮咳剤、ステロイド吸入剤などが有効です。

 

 風邪をひきやすい子供さんは、かかりつけのお医者さんとよく相談して、症状が出たときには的確な対処をしてもらい、家庭では普段から風邪をひきにくい体質を作る習慣を心がけましょう。