お隣に老夫婦がお住まいで先月ご主人が亡くなられました。
町内班長だしお隣ということもあり、ご自宅で息絶えたご主人を
「どうしようか」と思われた奥様がうちに来られました。
私は夫がまだ帰宅していなかったので、娘を連れてお隣に
伺いました。そして、ご主人が亡くなられているのを確認して、
葬儀社に電話し、まずすべき事を伺ったりと、まだ事態を
受け入れられない奥様の代わりに動きました。
娘は、初めて「死」を目の当たりにしました。
いつもひなたぼっこしているご主人を見ては、手を振ったり
バイバイと声をかけたりしていました。最初は、「寝んねしてるね。」
と言いましたが、娘は違う!と感じたようで、「怖いよ~」と
泣き出し帰りたそうに玄関までかけ出しました。
嘘はつけない。どこまで判ってもらえるか自信はないけれど、
話しました。
「あのね、おじちゃんは死んじゃったんだ。そして、次の
何かが生まれるんだよ。「おいしいね~」って食べてるものだって
動物やお魚やお野菜、果物、みんなの命をもらって元気に過ごせて
るんだよ。だから、ありがとう。いただきます。って感謝する
印。それが手を合わせるってことだよ...」と。
娘は、手を合わせて、「バイバイ」とご主人の遺体に向かって
言いました。
これまで、「いただきます。」こそ言っていたものの
お調子者なので、節をつけて言ってみたり、ささっと済ましたり
してました。でも、この日を境に、きちんと手を合わせて、深々と
「いただきます」「御馳走さまでした」と言えるようになりました。
最近は、好みもあるようで、出されたものをなんとか食べる、
食べさせるというメニューもありますが、きちんと「手を合わせる」
は何をいただいてもしているので、きっといただいた命も娘の
身体の中でイキイキとし、今だ彼女の病気知らずを支えてくれて
いるのだろうなと思います。