ドコママライター

ひより なぎ

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子育てはてんき雨

3児の母として、元転勤族の妻として、ハンディキッズの母として…ただただ泣いたり笑ったりしながら毎日を重ねてきました。
子どもたちとの今までのエピソードを育児絵日記として、また情報誌でもおなじみの4コマ漫画の創作裏話などをこちらで語りたいと思います。子どもたちが大きくなっても、親も子も育ちの途中だと思っています。皆さんと悩みを共有しながら、語り合えたらいいなと思っています。4コママンガのエピソードも募集中です。
なつかしい子育て絵日記もゆっくりですが更新中♪
子育て絵日記 おひより日誌
 
経歴
広島県出身
1992年/結婚 1993年/長女出産 1997年/長男出産 1999年/二男出産
結婚後、中国地方、関西地方を中心に6回の転勤に伴う引越し。
愛媛には11年前より在住。
過去に、愛媛県内の育児情報誌や、NPO子育てネットワークえひめ情報紙にて子育て漫画連載。三重県名張市『障害児の応援ガイドブック』イラスト・漫画掲載。
メイツ出版『子どもと行く四国の遊び場ガイド』取材イラストスタッフとして参加。
愛媛県内の子育て情報誌、医療機関紙などでも連載歴あり。

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2010.04.23

給食って・・・

新学期が始まりました。

家庭訪問ももうすぐですね。

それが終わる頃から1年生も給食が始まります。

昨年の初夏にあるママ友からちょっとした相談を受けました。

娘のこころちゃんが、翌日の給食のメニューを見ただけで寝る前からブルーになって、しくしく泣きだしてしまうのだそう。

こころちゃんは、とってもそう明で勉強も良くでき、遊ぶ時には子鹿みたいに楽しそうにはねまわって、子どもらしい子供です。物怖じしなくてどんな人にも挨拶できるし、お話もとても積極的にしてくれます。

それなのに・・・たった1つ苦手なのが、食べること。

小さい時から小食で偏食・・・それがママの悩みの種でした。

一人っ子でお父さんは仕事で不在がちなお宅でしたので、食事はいつもママと2人。

作ってもあまってしまうので、そんなにたくさんの料理はしなかったそうです。

友達同士で鍋物のお店に行ったことがありますが、心ちゃんは生まれて初めての鍋料理でした。かにと豆腐とくずきりを一口ずつ食べたら満足してしまいました。そのとき確か年長だったと思います。

幼稚園はちょっと教育方針がかわっていて、飽食の時代に質素な食事を子どもにさせて食べることを大切にするということが1つの考え方だったそうです。

園の給食は、パンと小魚と牛乳。それはなんとか食べられたそうです。

でも、いざ小学校に入ってみると、いろんな食事が結構たくさん出てきます。

たくさんといっても、思い起こせばわがやの子どもたちなんか最初の日からおかわりを2回しただの、友達とあまったおかずをじゃんけんでとりあっただのと、それができなかった日はおなかすいたといって帰るなりおやつにかぶりついていました。そんな風で1年生の給食の量は知れています。

まずこころちゃんは、味に拒否反応。

食べられる物の種類が限られて育ってきたので、初めての味にはどうしても馴染めず、更に小食という二重苦で、給食が苦痛で仕方なかったのです。

 

給食試食会という保護者参加のイベントがどこの学校も大抵あります。

その時に親御さんにも味わってもらったらちょっと驚くと思うのですが、非常に薄味なんですね。

大抵の家庭での味付けよりも薄いと感じるはずです。

濃い味付けで慣れている子どもが戸惑うのも分かると思います。

 

kyusyoku.jpg普段からよく食べて好き嫌いがないはずのわがやの子ども達の中で給食で困った人・・・だれかいたかなあと考えた時、小さい時ではなかったのですが、長女のうららが特別支援学校に入った年に体重が5キロも痩せてしまうほど食事が合わなくて心配した事を思い出しました。給食なら昼だけで済むのですが、寄宿舎生活でしたから、三食全て苦手なものの時には相当辛かったはずです。

それまでのうららはわがやでもぬきんでて恐ろしいくらいのマヨラー。そして脂物だいすき。しょうゆはジャブジャブで金魚でも泳がすのかいという位。

そんな感じでしたから、薄味の学食や寄宿舎での舎食が合わないのは当たり前。

それまで好きだった魚も食べられず、野菜もきゅうりが大の苦手になり、お肉はあまり出ないし、朝ごはんも家ではパンだったのに舎ではご飯のほうが多い。

本当にみるみる痩せていきました。週末に迎えに行くと、ごねて全く食事を取らない日もあったり、食べても受け付けず戻したり・・・と壮絶な話を聞いてもただただ心配するしかありません。

ふりかけを先生に預けて、「どうしても何も食べられないときには、ご飯にふりかけでもいいですから食べるように言って下さい。」とお願いした事もありました。

だけど、習慣と言うものは恐ろしいもので、先生方の丁寧な励ましや、「きゅうりは1枚(酢の物の薄切りきゅうり)だけ食べたら今日はお終いにしよう」とか、そんなことから始めてくださって、中学部を卒業する頃にはもとのように何でも食べられるようになりました。

高等部になってからは部活で運動量も増えたせいか、あの頃のことがウソのように何でも食べています。最初、嫌いなものを克服させるには学校での方針に合わせたほうがいいのかと、嫌いなものでも頑張って食べさせようとしたのですが、拒絶反応のすごいこと・・・。

すると学校と寄宿舎双方の先生から「お母さん、うららさんには今週も頑張って嫌いなものも食べさせたからね、おうちで大好きなものをたくさん食べさせてあげてね」と言われ、改めて肩に入っていた力が抜けたような気がしました。

私たちが子どもの頃は残さず食べることが理想とされて、掃除の時間になっても食べられない子は1人でもくもくと食べ続けさせられていました。

だけど、今は違います。どうしても食べられない子は、自分の食べられる量から徐々に増やしていけばいいのです。またアレルギーのある子どもさんも増えているし、それに対する除去給食もあります。

基本、楽しく食べると言うことが中心になります。

給食が負担で学校に行けなくなる子どもさんも実際にいるようですが、それでは本末転倒です。こころちゃんもそのパターンにはまりつつあったようです。

こころちゃんのママはそのことを先生に話して、負担にならないように、でも全く食べないわけには行かないので食べられる量だけ調節してもらうことにしたそうです。

そして、それまで家庭であまり多くのレパートリーの料理をしなかった事をふりかえられ、まるで離乳食のような感じでランチプレートに盛り付けて、色んな料理の味を体験させていらっしゃいます。

毎日ちょっぴりずつの食事を作るのは本当に手間ひまかかります。

でも、そのママの努力と愛情で、こころちゃんは少しずつ色んな物が食べられるようになってきているそうです。

 

うちの娘とこころちゃんは理由は違えど、生きる上で一番大事な食べることが嫌いになるのは辛すぎます。

給食がきっかけで色んなことを考えさせられる出来事でした。