お酒は赤ちゃんにとって危険がいっぱい！
＊妊娠中＊
おなかの中の赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんから栄養や酸素をもらっています。
そのため、妊娠中にお母さんがお酒を飲むと、アルコールが胎盤を通じて直接お腹の赤ちゃんに運ばれます。
赤ちゃんはアルコールを分解する能力が未発達なので、血中アルコール濃度が高い状態が続きます。
習慣的な飲酒は、お母さんにもお腹の赤ちゃんにも様々な影響を与えます。
具体的にお酒何mlであれば大丈夫という量はわかっていません。
少量の飲酒でも、妊娠中のどの時期でも赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
胎児性アルコール・スペクトラム障害とは
妊婦の飲酒によって引き起こされる胎児の中枢神経障害のことです。
具体的な症状
- 低体重、体重増加の遅れ
- 先天的形態異常、（顔面・心臓・脳など）
- 知的障害・学習障害・行動障害による、注意力や記憶力の低下、情緒不安定、多動
また、飲酒量に比例してリスクも高くなり、乳児期だけでなく、幼児期、学童期にも様々な影響を与えます。
治療法はありませんが、妊娠中にお酒を飲まないことで予防ができます。
＊授乳中＊
母乳は血液から作られます。
そのため、産後、授乳期間中にお母さんがお酒を飲むと、血液中のアルコールが母乳から赤ちゃんの体内に入ります。
すると、赤ちゃんのおっぱいを吸う力が低下することに加え、プロラクチンやオキシトシンといったホルモンの分泌に影響が出るため母乳の分泌量も低下し、赤ちゃんの身体の発育が妨げられます。
また、赤ちゃんの発達（特に運動機能）が遅れたり、なかなか寝つけないでぐずるようになります。
妊娠中、授乳中はお酒を飲まないようにしましょう。
妊娠とお酒
妊娠を考えている方
妊娠はいつ起きるかわかりません。
妊娠を考えている方には禁酒をお勧めします。
妊娠がわかるまで
妊娠初期に飲酒をしていても、早く禁酒をすればするほど胎児への影響は少なくなります。
妊娠がわかったらその時点ですぐに禁酒をしましょう。
週に1度だけの飲酒も注意
ほんの1杯、1週間に1度だけなどどんなに少量でも、アルコールは胎盤から赤ちゃんに吸収されてしまいます。
お母さん、赤ちゃんのためにお酒との付き合い方を考えてみませんか？
ご家族で協力して、より良い子育て環境を作っていきましょう。
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