子育て関連

小谷 信行

小谷 信行こだに のぶゆき|子育て関連

ドクターとゆっくり話そう育児健康塾

松山赤十字病院副院長 小谷信行先生の優しく・楽しく・わかりやすい講義を中心にトークを交えたホットなひと時を一緒に過ごしませんか?
ドコママが毎月取材をさせていただいている松山市子育て支援課主催の育児健康塾をご紹介いたします。

経歴
1949年 鳥取県出身
1975年 岡山大学医学部卒業
1990年 岡山大学小児科講師
1991年 松山赤十字病院小児科 第一部長
2011年 松山赤十字病院 副院長

日本アレルギー学会専門医
日本小児科学会専門医 医学博士
岡山大学医学部医学科臨床教授
愛媛大学医学部臨床教授
愛媛県教育委員会家庭教育推進協議会委員
成育医療センターでの活動
専門/免疫アレルギー、育児学、心身症
松山赤十字病院小児科で、小児科医13名、
カウンセラー5名と共に喘息、アトピー性皮膚炎、心身症、拒食症、被虐待などの子どもたちの治療やサポートに取リ組んでいる。

この達人に相談する

2010.12.23

よく知ろう 赤ちゃんの発達・脳科学  参加者からのQ&A

 ※2010年10月5日の育児健康塾での参加者からのQAです。

 

Q/食事を食べ過ぎているようなので、心配しています。普通どおりに食べて切り上げて、「おかわりないないね」と言うのですが、結局泣き出してしまいます。(11ヶ月/女児)

A/時間を決めてきってしまうことが大切です。同じメンバーばかりでなく、いつもと違う顔ぶれで食事をすることも大切です。雰囲気を味わうようになれば、食べることにこだわりすぎなくなります。

 

Q/現在2年ほどの育児休暇中で、卒乳したいと思っています。最近は45才まで与えても構わないとききますが、理想の時期はいつ頃ですか?

A/きちんとした理想はありません。面倒でなければいつまででも飲ませていいのです。子ども自身が成長とともに離れていくのを待てばよいですが、しかしママが大変ならば断乳ということも考えて良いと思います。1歳過ぎれば昼間だけやめて、夜の寝る前だけを残しても良いと思います。

 

Q/小さいときからしゃべるときにどもる癖があります。一時治まったのですが、夏休み中に実家に2週間行ってからまたひどくなってしまいました。何かの病気でしょうか。(41ヶ月)

A/病気ではありません。ゆっくりしゃべるように促してやったり、周囲の人が気にして注意したり、視線を集中するのも緊張するのでよくありません。こちら側は何気なく言っているつもりでも子どもにしてみれば威圧感があるものです。知らんふりをしていつも通りに接してやりましょう。

 

Q/思い通りにならないと、大声をあげ泣きわめきます。まだ小さいので叱っても理解できないだろうと思うのですが、いつ頃からならいいでしょうか?13ヶ月/女児)

A/やがてみんなのやっていることを見て学んでいくと思います。危ないことに関してはガツンと叱り、それほどでもなければ誘いかけるように、また促すようにして諭します。大事なのはワンパターンにならないこと。注意した後にはほめるフォローも忘れずに。理論的に教え込む必要はないのです。繰り返し何度でも注意して、ほめてやる...それが大切です。

 

Q/夫がメタル系のガチャガチャしたうるさい音楽が好きで家ではいつもそんな音楽が流れているので、刺激が強すぎて子どもに影響がないかと心配しています。(5ヶ月/女児)

A/たまにはシーンとした静かな時間もちゃんと意識して作りましょう。一日のうちににぎやかな時と静かな時間とコントラストをつけて、時にクラシックを聞いてみたり、ママの歌声を聞かせてやることも大変いいことです。

 

Q/保育園に行きだしてもうすぐ1年、どういうわけか女の子にモテモテで、本人もそれを意識している部分があるようです。保育園行く前には鏡を確認したりして、ナルシストではないと思いつつ、複雑な心境です。(111ヶ月/男児)

A/1歳過ぎると、かわいい子とそうでもない子という美意識的なものはわかるんですよ。女の子たちも区別つけて対応している部分が大いにあります。嬉しいことじゃないですか、自信を持ってください(笑)集団に入ると、そういった面白いコミュニケーションの一面も見えてきて、とても楽しいものです。

 

Q/ご飯をあまり食べません。母乳を飲ませているせいでしょうか。かろうじて食べられるのは、なっとうご飯や、フレンチトースト、肉ならささみをチーズフライにしたもの、野菜はブロッコリー・トマト・コーンなどをほんの少量。魚は口の中に入れっぱなしです。(19ヶ月/女児)

A/自己主張する年齢です。好みがあって当然で、今は魚は嫌いなのでしょうね。無理やり食べさせると本当に大嫌いになってしまいます。また味覚過敏(特定の味が苦手)や、知覚過敏(もそもそしたものや、硬いものが飲み込めないなど異物感を感じる)の子どもさんは意外と多いものです。そういうものは成長とともに徐々に薄れてきます。今はそのまま様子を見て、少しでも食べているならよしとしましょう。急に断乳しなくてもいいでしょう。

 

Q/家族を殴ったり叩いたりするので困っています。いつ頃まで続くのでしょうか。(15ヶ月/男児)

A/2歳くらいになると、言葉など違う表現で自己主張するようになるので、それまでだと思います。今は自分の思いがうまく伝わらないことにいらだちを覚えて身近な人に訴える手段が叩くことなのでしょう。あまりひどければ耐えるばかりでなく、時には叱ってもいいと思いますよ。

 

Q/最近よくうそをつくようになりました。「おなかが痛い」といって、トイレにずっとこもっていることもあります。どうしたらいいでしょうか。下に15ヶ月の弟がいます。(10/女児)

A/お母さんや、周囲の人に自分の思いや悩んでいることを伝えたいのでしょう。多分わけがあってやっているのでしょうけど、問い詰めたりせずに、抱きしめてやったり痛いところをさすってやり寄り添ってやりましょう。また時には知らん顔をしてやり、放っておくこともあっていいと思います。小さな弟が居ることでの葛藤、寂しい気持ちが知らず知らずに出ているのかも知れません。いつか自分の言葉で「わかって欲しかったこと」を言えるようになると思います。

 

Q/寝ぐずりがひどく、抱っこひもで散歩を20分位すると寝ます。戻るとまた泣き、そしておっぱいをやるとようやく寝てくれます。癖になってしまっているのか、この繰り返しを15回くらいするのでへとへとです。(3ヶ月/男児)

A/癖になることはないです。3ヶ月というと、睡眠のパターンが変わってくる時期なので徐々に長く寝てくれるようになってきます。考えてみたら2ヶ月のときより少し長くなっていませんか?初めての子どもさんならかまいすぎということもあります。泣くとすぐママが対応するというパターンに陥っているようなら、少し泣かせてもいいと思って、少し離れて深呼吸をしましょう。徐々にですが楽になっていくはずです。この状態がいつまでもは続きません。大丈夫ですよ。

 

Q/年子の姉弟がいます。正反対の性格で、弟は外向的で明るいタイプ、反面姉は少し内向的で物静かなタイプ。幼稚園にいる間は問題ないのですが、家に帰ってからは依存心が強く、母にまとわりつきます。寝るときにも添い寝をして欲しいというのでしてやっていますが、いつまでもよしよししてやるべきなのか、悩んでいます。初めての子ということで、大事に育てすぎたかなと反省しています。(5/女児)

A/外で頑張っているせいで、その分おうちではホッとしてギャップが大きく出るのでしょうね。姉弟でも性格の差はあって当然です。本人の感じ方、受け止め方は様々ですから、不安がる子をすぐに突き放すより、ゆっくりと少しずつ離れていくほうが無難です。母と子の距離は今のままでいいと思いますよ。今はべったりかもしれませんが、いずれ自分から離れていくときが来ます。大丈夫です。

 

Q/時々体中に力を入れて顔を真っ赤にするのですが、なにか病気でしょうか?時間は1秒くらいなんですが、一日に何度もするので心配しています。うんちが出る様子もありません。(5ヶ月/男児)

A/遊びのようなものだと思います。退屈しているのでしょう。けいれんではないと思います。寝ている間に起こるのでなければ、心配ないでしょう。

 

Q/好きな大人につねったり噛み付いたりして困ります。相手が嫌がるのを見て喜んでいるようです。時には血が出るほどかむのでやめさせたいのですが...。(19ヶ月/男児)

A/言葉での表現がまだ上手ではないのでしょうね。また、相手の反応が面白くてゲームになっているのではないでしょうか。たまにはお父さんの大きな声で「わっ!!痛い!」と言ってみたり、お母さんが諭すように「だめよ、しないでね」と優しく注意するなど、バリエーションを増やしてフェイントをかけるようにします。また、する前に「いたっ!」と言ってみるなど、コミュニケーション遊びにして、そのうち飽きてくるまで一緒に楽しんでみてもいいかもしれません。一時的なものなので、そのうちしなくなります。

 

Q/ちょっぴり太めで気にしています(9ヶ月で8・5㎏)。3歳くらいまでに食事制限をして標準なみの成長曲線にしないといけないでしょうか?(9ヶ月/女児)

A/9ヶ月で10㎏出ているあかちゃんは多いので、何も心配することはありません。赤ちゃんの間は食事制限してダイエットをしてはいけません。1歳過ぎて歩き出すと自然としまってくると思います。3歳の時点で肥満傾向がある場合は、成人の肥満へと繋がる場合がありますので、食習慣を考えることもあります。1歳過ぎてからは少し気をつけましょう。

 

/生まれつき眠りが浅いので、未だ一晩中寝たことがありません。12時間おきに泣いています。夜に2~3回は起きます。(10ヶ月/男児)

/浅い眠りになると目覚めるタイプなのですね。ずっと眠っている子は眠りが浅い時にも目覚めることなく次の深い眠りに落ちていきます。ショートスリーパーといって、こういうタイプの人は大人でもいます。寝るまでの睡眠儀礼(寝るまでの生活リズムのパターン化)を心がけてやると安心して眠りにつくことが出来るようになると思います。お母さんが離れて寝てしまうこともひとつの方法です。また、「今から寝るよ」という暗示をかけて、「とにかく寝る」という方向に持っていくと意外とすんなり寝てくれることもあります。保育園などはそれですね。何らかのきっかけでスイッチが入ると寝る、そのように習慣化していくとよいですね。徐々に長く眠れるようになると思いますよ。大丈夫です。

 

/夕食は6~7時に母子でとりますが、パパが帰ってくる遅い時間にもう一度一緒に食べてしまいます。今は太っていませんが、今後が気になるのでどうしたらよいでしょうか?(1歳4ヶ月/男児)

/高カロリーの食事でなければさほど問題はありません。夕方の食事をしっかりとし、お父さんと一緒の時には軽く追加程度にとどめていれば大丈夫です。

 

/3ヶ月後くらいに第2子を考えています。今はまだ授乳中ですが、断乳したほうがいいでしょうか?

/授乳中はホルモンの関係で妊娠しにくいので、したほうがいいと思います。

 

/何度言ってもテーブルの上にのぼって遊ぶので困っています。(1歳2ヶ月/男児)

/最初にガツンと叱るか、怖い思いを少しさせるとあきらめると思います。またやりだしたなと思ったら違う遊びなどを促して興味をそらすようにするか、逆に危険回避だけはしっかりして飽きるまでさせるかのどちらかだと思います。周囲の人の気持ちを知ってわざとやっていると思いますので、冷静な対応を心がけましょう。

 

/ある脳科学の先生の本に「ダメなことはちゃんとNOと言うこと」とあったので、ことあるたびに「NO」と言っていたら、子どもの方から「NO」と言われるようになってしまいました。今後言い方を変えるほうがいいでしょうか?(1歳2ヶ月/女児)

/単純な繰り返しやワンパターンな対応はやがて子どもが慣れっこになるので効きめがなくなります。脳科学とは、命令したら相手が何でも意のままに動くという研究ではなく、相手がどういう考えをしているのかを知るための学問なのです。人間ですから、色んなコミュニケーションをとりながらかかわりを楽しめば良いと思います。

 

/お菓子をよく食べるので、離乳食を食べられないことがあります。与えれば与えるだけ食べてしまいます。時には吐くほど食べています。(8カ月/女児)

/最初から親が決めた量をとり分けて、食べ切ると終わりにします。時間を決めてどうしても足りない場合は食事の回数を増やすなど様子をみてください。だんだんと習慣づいてくると思います。